ツバメの巣について
今週末は何だかんだでサンフランシスコまで行くことになった。
オレンジカウンティから車で約6時間。mikeがずっと運転した。私は以前はどんな道でも助手席で外をぼんやり見ながら6時間過ごすのは全く苦にならなかったけれど、もうアメリカで7年も過ごした今となっては、すっかり退屈するようになってしまった。逆に、車酔いをせずに車中で読書するのも平気になったので、『華麗なる一族』の中巻をほとんど読み終えてしまった。mikeも、以前は何ともなかった長距離運転が堪えるようで、今日は夕飯もそこそこに寝てしまった。
そんなことはさておき、今日のドライブ中に一番面白かったのは、「ツバメの巣」だ。フリーウェイを走っていると、いくつもの高架の下を通るのだけど、その高架の日陰にツバメがいくつも巣を作っているのだ。mikeが「コウモリが飛んでるよ」というので、本を読む目を上げて次の高架を良く見ると、それはコウモリではなくツバメが群がっていたのだった。なおかつ、彼らの巣は高架の陰に重なり合うようにびっしりと固まっている。日本のツバメの巣はバスケットをすっぱり半分に切ったような形だけど、こっちのは蛸壺みたいに入り口が円形になっている。そんなに上から上から巣を重ねて、フリーウェイの風で飛ばされないだろうか?と心配になるくらい重なっている。
春になってきて、南カリフォルニアでもツバメを多く見かけるようになった。しかし、ほとんどその巣は見たことがない。実はうちの玄関にもひとつあるのだけど、ここ5年間はお留守のようだ。そういえば、留守のわりには、巣は少しも崩れる様子はない。ツバメの巣ってどのくらい頑丈なんだろうか?