視力再生の科学

私は目が良いので、患者レベルでも眼科のことには全く詳しくなかった。
しかし、2008年に日本で就職活動をした際、ご縁があって眼科関係の会社へ入社した。それでも白内障と緑内障についてちょっとかじっただけで、入社から３ヶ月したら、またアメリカへUターンすることに。アメリカに帰って、リーマンショック後の不況のどん底で奇跡的に採用してもらったのが、またまた眼科関係の会社。正直あんまり興味はないけど、もうこれは眼科のことを勉強するしかないかなー。でも、実際に眼科のいろはを説明してあって、なおかつ素人がとっつきやすい本なんてなかなか見つからない。
そう思っていたら、日本に出張した副社長がこの本を持ってきてくれた。目の働きから現在の眼科治療のトレンドが網羅されていて、しかも読みやすい。すいすいと１日で読めてしまった。患者さんの術後の感想なども豊富に載っているし、レーシックやらルテインやら、最近よく耳にする言葉も出てくる。色々なたとえ話もなかなか面白い。ちょっと眼のことについて知ってみたい、という人にはオススメの一冊だと思う。

不可能を可能にする視力再生の科学 (PHPサイエンス・ワールド新書)